フィンランドの治安がいい理由は?移民の影響や治安悪化の原因も探る!

フィンランドの特徴

フィンランドの治安はいいのでしょうか?移民の増加で治安悪化という意見も聞かれます。

フィンランドに旅行に行きたいとか、留学や移住を考えた時に、治安はどうなのかと気になるのではないでしょうか。

私はフィンランドに移住して暮らしていますので、実際に感じていることも含めてフィンランドの治安についてまとめてみました。

フィンランドに行きたい方の、参考にしていただければ幸いです。

 

フィンランドの治安が良い理由

実はフィンランドは治安がいいと言われています。

なぜ治安がいいのか、その背景を探ってみましょう。

犯罪発生率が低い背景

フィンランドは北欧の中でも特に治安が良い国として知られています。私が調べたところ、犯罪発生率が低いのがその理由です。例えば、窃盗や詐欺はありますが、重大犯罪は少ないです。

2024年の世界治安ランキングでは、フィンランドが第5位、日本は第7位と報告されています。フィンランドの治安が良い背景には、政府の安全対策や社会制度の整備があると思います。

具体的には警察と社会福祉機関との連携が取れており、問題を抱えた市民に対して警察が必要に応じて社会福祉の専門家と連携し、適切な支援を提供する仕組みがあります。市民からの通報を受けるためのホットラインやオンラインサービスも充実しており、誰でも気軽に相談できる環境が整っています。

また、公的な防犯プログラムや地域コミュニティとの連携も重要です。地域のイベントで防犯意識を高める取り組みが行われており、これが市民の安心感を支えていると感じます。

さらに、フィンランドは福祉国家であり、経済的不平等を減らす政策が進められています。貧困から生じる犯罪を防ぐ取り組みも成功しているようです。私も、このような制度が治安の良さに寄与していると実感しています。

 

正直者とされるフィンランド人の国民性

フィンランド人の正直さも、治安が良い理由の一つだと私は思います。例えば、財布や個人の物を落としたとき、多くの場合、拾った人が届けてくれるるんです。このようなエピソードは、フィンランドではよく聞かれます。この感覚は日本に近いですね。

これは、フィンランド人が誠実で他者を大切にする国民性を持っていることを示しています。この正直さや誠実さが、みんなが安心して生活できる環境を作り出しているのだと感じます。私も、こうした文化が根付いているからこそ、フィンランドでの生活が心地良いと実感しています。お互いに信頼し合える社会は、本当に大切ですね。

移民の増加とその影響

フィンランドは、比較的治安が良い国ですが、最近では移民の増加に伴う課題も見られます。私が調べたところ、2022年には約55万人の移民がフィンランドに在住し、これは総人口の約10%にあたります。移民には、労働者や難民、亡命希望者が含まれています。

特に中東やアフリカからの移民が増えており、ヘルシンキなどでは移民コミュニティが拡大しています。しかし、その一方で、ヘルシンキやトゥルクといった都市部では、一部の移民が多い地域で軽犯罪や暴力事件が増加しているという報告もあります。例えば、観光客や新しい移住者を狙った路上強盗や窃盗が目立つようです。

こうした問題は、移民と非移民の間に緊張を生む可能性があり、地域社会の対立を生むのではないかと心配されています。政府は移民コミュニティの治安対策を強化し、犯罪防止策を検討しているようです。私も、この状況が解決されることを願っています。

治安悪化?日本人向けの注意喚起も!

最近ではフィンランドの治安悪化に関しての注意も訴えられています。

2024年には、在フィンランド日本国大使館より安全の手引きが発行されて、防犯への注意を呼び掛けています。

手引きの中には

2023 年に入ってから、特にヘルシンキ市内における路上強盗の件数は急増し、治安悪化が社会問題となっています。

と書かれています。

実例として、

置き引き
「レストランにおいて、座席にカバンを置いたまま、料理を取りに行った。
座席に戻ったとき、カバンが窃取(置き引き)されていることに気付いた。」

スリ
「マーケット広場において、リュックサックを背負いながら買い物していた。
ホテルに戻ってリュックサックを開けたとき、中身(財布、カメラ等)が盗ま
れていることに気付いた。」

詐欺
「街中で見知らぬ人に声を掛けられた。優しそうな人だったので安心して会
話を楽しんでいたところ、しばらくしてお金を貸してほしいと頼まれた。話振
りなどから信用できると判断し、連絡先を交換した上でお金を渡したが、その
後、連絡は取れず、お金を詐取されたことに気付いた。」

といった事例が報告されています。

特に旅行で訪れる方は、フィンランドは治安がいいといった思い込みで油断することがないよう、十分に注意してください。

フィンランドでの事件発生の事例

近年では銃乱射事件や暴力犯罪といった特異な犯罪が発生しています。

これによりフィンランドの治安が悪化しているのではと思われる原因となっているかもしれません。

特に有名なのは2007年に起こった「クオピオ銃乱射事件」です。この事件では、クオピオの職業訓練校で、元生徒が銃を持って校内に入り、無差別に発砲しました。結果として8人が死亡し、多くの負傷者が出ました。

この事件はフィンランドの治安に大きな衝撃を与え、銃規制や精神健康問題についての見直しが行われました。その後、政府は銃規制を強化し、精神健康への支援を充実させる取り組みを進めています。私も、こうした悲劇が再び起こらないことを強く願っています。

また、2015年には、ヘルシンキで発生した刺傷事件も記憶に新しいです。ここでは、通行人が刃物で襲われ、数人が重傷を負いました。

このような特異な事件の発生はあるものの、前の項でも書いたように2024年の【世界治安ランキング】では上位に入っている国ですので、事件の後には再発防止の取り組みがなされ、治安は保たれているといっていいのではないでしょうか。

まとめ

フィンランドは治安がいい国です。2024年の世界治安ランキングでは第5位と報告されています。

とはいえ、犯罪がゼロという訳ではなく、ヘルシンキなどの都市部では置き引きやスリに注意するようにとも言われています。

治安悪化が心配される背景には移民の増加があるようですが、政府は移民コミュニティの治安対策を進めて、治安悪化しないように取り組んでいるそうです。

重大な事件の発生もありましたが、事件後には再発防止に取り組んでいるようです。

実際に住んでいても、怖い思いはしたことがないですので、基本的な防犯に注意すれば安全に暮らせる国だと思っています。

 

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