フィンランドのコーヒー消費量世界一!コーヒー休憩があるのはなぜ?

フィンランドの特徴

北欧の国フィンランドはコーヒーの消費量が世界一って知ってましたか?

私もフィンランドで暮らすようになって初めて知ったのですが、フィンランド人はほんとによくコーヒーを飲んでいます。その理由はなぜなのでしょうか?

また、コーヒー休憩を取らなければいけないと法律で決まっているそうなんです。コーヒー休憩とはどういうものなのかも気になりますね。

そこでこの記事では、フィンランドのコーヒー消費量世界一の理由について探ってみることと、法律で決められているコーヒー休憩とはどういうものなのかに迫ってみたいと思います。

フィンランドのコーヒー消費量は世界一

フィンランド人はほんとにコーヒーをよく飲みます。実際に、私の周りでは95%以上の人がコーヒーを飲んでいるという印象です。

世界の一人当たりコーヒー消費量について、国際コーヒー機関 International Coffee Organizationが発行しているデータによりますと、2022年の1年間でフィンランドの一人当たりのコーヒーの消費量は10.4Kg、日本は3.5Kgですので約3倍ものコーヒーを飲んでいることになります。

ではなぜ、フィンランドではコーヒーの消費量が世界一になったのでしょうか?その理由は、冬季の日照時間が短かいということがあると思います。日が昇らなくてくらい時間が長いことから、カフェインで気分を上げるということが必要になってくるんです。

またフィンランド人はシャイなので、コーヒーで気分を上げておしゃべりをスムーズにするという効果もあり、日常生活に取り入れられてきたのではないかと思います。

フィンランドでは、「家に来ない?」というのを「コーヒーのみに来ない?」と言ったり、「コーヒーのみに行こうよ」というときは「一緒にどこかに行こうよ」という意味だったりするんですね。日本人の「ご飯食べた?」「お昼行かない?」みたいな感じに近いのかと思います。

フィンランド人が使う「コーヒー」という言葉には「人と交流するためのもの」という意味合いもあるのではないかと思っています。

コーヒー休憩が法律で決まっている

フィンランドでコーヒーをよく飲む要因の一つに、コーヒータイムが法律で決まっているということもあります。

会社でコーヒータイム(休憩)がないと、法律違反となってしまうようなんです。

コーヒータイムは、午前午後1回ずつあるのが普通のようです。だいたいどこの会社でも家でも、コーヒーマシーンが置いてあって、豆から入れたコーヒーを楽しんでいます。日本のようなインスタントコーヒーがあまり売られていないということもありますが。ただ、香りを楽しむには豆から入れたコーヒーですよね。

プッラ

コーヒーのお供としては、甘いものだけでなく、サンドイッチとかクロワッサンやミートパイといったしょっぱいものを一緒に食べる人もいます。私のお勧めのコーヒーのお供は「プッラ」という菓子パン。バターが入っているので塩気もあるけど甘いパンです。シナモンロールを食べる人も多いですね。

コーヒータイムでは、会社の部署などは関係なく、仕事以外の話もしたりして、リフレッシュしているようで、みんなで一緒に楽しんで過ごすための休憩となっているようです。

私は会社勤めではないので、経験はしていないのですが。

フィンランドではコーヒーが生活に根付いている

フィンランドでは、ほんとにコーヒーが生活に根付いていて欠かせないものになっていると思います。

フィンランド人はカフェに行くのではなく、家でコーヒーを飲むことが多いです。友達の家に遊びに行った時なども必ずコーヒーを入れます。カフェでは値段が高くなってしまうということもあります。とはいえカフェの数は多く、都市部のヘルシンキやタンペレではおしゃれなカフェが人気です。

コーヒーがフィンランドに広まったのは19世紀。当初は富裕層を中心に飲まれていたようです。しかし、次第に庶民にも普及して、今では国民の大半が日常的に飲むようになりました。

コーヒーに対するこだわりも強いです。主に浅煎りの豆が主流となっています。

家での食事の時にはコーヒーも飲むことが多く、定番の朝ごはんはコーヒーとライ麦パンです。ライ麦パンの上にチーズとかハムやきゅうりを乗せて食べるのが典型的ですね。

休日は森に出かけてコーヒーを入れて楽しむという文化もあり、カハブイという名前で親しまれています。自然の中で飲むコーヒーは特別な味わいで、キャンプやハイキングの際には欠かせないアイテムとなっています。

このように、フィンランド人にとってコーヒーはコミュニケーションツールであり生活の質を高めるものとなっています。

まとめ

フィンランド人にとってコーヒーは、文化や歴史、生活習慣が深く関係しているということがわかりました。

コーヒーの消費量が多いのは、暗い時間が多い冬を乗り切るため。シャイな性格でも、気分を上げて他の人と交流しやすくするため。会社でコーヒータイムを設けるのが必須となっているため。また生活にコーヒーが根付いているので、家でもコーヒーをたくさん飲むということがありました。

会社でのコーヒータイムは、リラックスするための他に、社内での交流にも役立っているようです。

たくさん飲める秘訣は、朝煎りの豆を好んでいるということもあるようです。

この記事が、フィンランドのことを知っていだく助けになれていればいいのですが。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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