フィンランドでの生活は、日本とは全く異なる点がたくさんあり、驚きの連続でした。想像していたイメージと、実際に住んでみて感じたリアルな違いには大きなギャップがあるものです。
そこで今回は、フィンランドに移住して驚いたことを10個にまとめてご紹介します。特に、フィンランドの象徴ともいえるサウナにまつわる話は驚きが満載で、興味深いエピソードが盛りだくさんです。
フィンランドの魅力や文化に興味がある方は、ぜひ最後まで読んでみてください!
鹿にぶつかる交通事故が多い
フィンランドでは、道路に鹿が出てくることが結構あります。ヘラジカで大事故になることがあるんですよ。知り合いで、高速道路を走っている時に横から鹿が出てきてぶつかって、車は廃車になってしまった人がいました。
高速道路は、日本では一般道と違って高くなったりしているのですが、フィンランドでは普通の道と変わりなく地面を走っているので、さえぎるものがないんです。だから鹿も普通に道路に入ってしまうんです。
マリメッコを着ている人がほとんどいない
マリメッコはフィンランド発祥の有名ブランドですが、なぜかフィンランドでマリメッコの服を着ている人を見たことが無いんです。特別な日やパーティーでは着る人もいるのですが。マリメッコは小物やバッグで持っている人が多いようです。
隣の国のスウェーデンでも、マリメッコなどを着ている人は少ないようです。
ただ売っているところがないわけでは無いようで、マリメッコのロゴバッグは持っている人は結構見かけますね。これはお店でいくら以上買うともらえる、というキャンペーンを時々やっていて、その時にもらえるバッグです。
どこの家にもムーミンのマグがある
フィンランドでは誰の家に行ってもムーミンのマグカップがあるんです。
やっぱり国民的なキャラクターなんですね。
余談ですが、隣のスウェーデンではないんだそうです。かわいいのになんででしょう?
シャイな人が多い
フィンランド人はシャイな人が多いです。
留学していた時、留学生同士はすぐ仲良くなったのですが、フィンランド人とは距離がありました。
ですが、2か月位経って学校の行事でサウナに行った時、向こうから話しかけてくれたんです。聞けば日本が好きでジブリが好きだということで、心を許せばたくさん話してくれます。それからはとても仲良くなって、今でも友達です。
サウナとお酒がシャイの壁をくずしたのかもしれないです。
セカンドハンドを使いこなす
セカンドハンドとは、巨大な倉庫に棚が並んでいて、使いたい人が棚をレンタルします。そこに売りたいものを並べておけるんです。洋服のハンガーだけのショップもあります。かわいい、お店で売っているような服も並んでいたりします。
セカンドハンドの中を廻るのは、宝さがしみたいで楽しいですよ。
子供の物などはきれいでかわいいものもあり、着れる期間も短いので重宝します。人にあげるプレゼントでも使っている人もいます。
日本では中古の物はプレゼントには使わないので、大きな違いですね。
日本でもセカンドハンドみたいに、中古品もおしゃれなイメージに変われば、プレゼントにするようになるのかもしれないですが。
リアクションが薄すぎる
フィンランド人はリアクションが薄すぎるんです。
例えば、自分が隠れていて、やって来た友人を驚かせたとしても「オホッ(oho)」というだけ。フィンランドではびっくりした時にohoというのですが、oho!!ではなく抑揚なくohoというだけ。
カップを倒して飲み物をこぼしてしまっても、慌てた様子もなくohoっと言うだけ。
ゆったりしているんだと思います。
土足で家に入る
フィンランドも、基本は家の中は靴を脱いでいます。玄関は段差がなくて仕切りだけある感じ。ただし、ちょっと何かを家の中に忘れた時は、靴を脱がないで土足で家の中に取りにいってしまうんです。
何かの工事などで来た人も、土足のまま家の中を通っていきました。日本ならそんな場合は通るところにビニールシートを敷いたりするのですが、そんなことはしないで普通に土足でした。
その辺の感覚が日本人と違うので、びっくりしますね。
仕事のメールが簡単
メールがとにかく簡単で、最低限の単語だけという感じなんです。
仕事のメールでも、返事は「OK」だけとか。いろいろ予定を上げてこれでいいか聞いた場合でも「Thats good」 だけとか。
ただこれは、効率がいいし時短だと思います。
初めは知らなかったので驚いたし怒っているのかとも思いましたが、分かってしまえば「いいな」と思います。
人を凄く信用している
フィンランド人は凄く人を信用していると思います。
例えば、Eメールのアドレスを本名のフルネームにしているということがあります。
また、電話に出る時はフルネームで答える人が多いんです。
海外は盗難などの心配が多いイメージですが、フィンランドでは席を取るのに平気でバッグを置いたりジャケットを置いたりしていて、その辺は日本と同じような感覚のようです。ただ都市部はそこまで緩くないと思うので、ヘルシンキなどではやらない方がいいですよ。
公共サウナにロッカーが無いことがあります。大抵はロッカーがあって鍵もかかるのですが、ないところでは平気で服を掛けるフックに上着をかけたり、みんな気にせずに使っています。今のところそれで盗まれたことはないですよ。
また、冬にサウナに行った時のことですが、サウナの後に外の氷が張った湖で体を冷やすのですが、赤ちゃんと来ていたパパが突然私に赤ちゃんを預けて湖に飛び込んでいったんです。もちろん初めて会った人。知らない人に自分の赤ちゃんを預けるってすごいですね。
サウナが凄い
フィンランドといえばサウナですね。フィンランドのサウナは凄いんです!
フィンランド人にとってのサウナは、ほんとに特別なもののようです。
サウナの中でアルコールを飲む
フィンランドではサウナの中でアルコールを飲む人も多いんです。
暑いサウナの中では早く酔いが回るのですが、アルコールに強いのでほろ酔いになって丁度いいらしいです。
ただし公共のサウナでは禁止の場所が多いので、ご注意ください。
狭いのに入ってくる
フィンランド人は、サウナの中がいっぱいで座る場所が無さそうでも入ってくるんです。
サウナなのでほぼ裸ですが、席を詰めて場所を作ります。座る場所が無くても入って来て立っていることもあるほどです。
普段は人との距離があるフィンランド人なのに、サウナだとギュウギュウでもOK。特に上の段のほうが暑くていいので、下の段が空いても上の段にギュウギュウになって入っているんです。
サウナの中ではおしゃべりになる
フィンランド人はシャイで無口なイメージですが、サウナの中では知らない人にも話しかけていますね。
サウナではおしゃべりになるようです。
サウナで仕事のミーティングをする
サウナで仕事のミーティングをすることがあるという噂を聞いたので、周りの人に聞いてみました。
さすがにそれは一般的ではないようですが、会社によってはあるかもしれないそうです。
ホテルの会議室でもサウナが付いていたりするので、会議の後にみんなで入ったりするようです。
サウナ付きのマンションがある
フィンランドのマンションは、たいていは共同サウナが地下や最上階に付いていることが多いです。中にはへやに個別に電気サウナが付いていることもあります。今は電気代が高いので、電気サウナは気軽に使えないという悩みもあるようです。
サウナに入る回数は人によって、毎日の人もいればⅠ週間に1回の人もいます。毎日入るなら家に欲しいですよね。
赤ちゃんでもサウナに入れる
フィンランドでは、なんと赤ちゃんでもサウナに入れているそうなんです。さすがに温度が比較的熱くならないようにするそうですが。
昔はサウナで出産したこともあるんだそうです。
「サウナで生まれて、サウナで最後を迎える」という言い伝えもあるそうです。
実際、昔は納棺の前にサウナで体を拭き清めていたそうですよ。
人工よりサウナの数が多い
フィンランドでは人口よりサウナの数の方が多いという噂がありますが、ほんとなのでしょうか?
フィンランドの人口:550万人位
フィンランドのサウナの数:260万個位
サウナの方が多いということは無いですが、確かに数は多いですね。
サウナに男女混合でも素っ裸で入る
サウナに入る時、男女混合では裸なのか水着なのか、気になりますよね。
サウナに男女混合で素っ裸で入ることもありますが、入りたくない人もいます。
ちなみに公共サウナでは、水着を着ないといけないというルールがあります。
公共でも男女別であれば裸のところもありますが、男女混合では裸で入れるところは少ないです。
友達同士などでコテージのサウナに入る時は、男女とも裸だったりすることもありますが、裸がはずかしいというより気持ちいいが圧勝しているようです。裸でサウナに入って湖で冷やした時の気持ちよさは、水着を着た時なんか比にならないくらい気持ちいいのだそうです。
まとめ
いかがでしたか?フィンランドの驚いたところ、読んだだけでも驚くところがあったのではないでしょうか。
特にサウナは、ほんとにフィンランド人の人生といっていいほどのものだと思います。
私としては、普段はシャイはフィンランド人がサウナではおしゃべりになるというのが興味深いです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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